2025年5月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト5をお送りします。老後部門の第5位は――。
▼第1位 92歳で週4日勤務をこなすマックの人気クルー「民ちゃん」が毎日3回食べる"ヨボヨボ回避のヘルシー食材"
▼第2位 「タンパク質といえば肉」では不十分…管理栄養士が「60歳を超えたらコレ」と強く勧める"高タンパクおやつ"
▼第3位 だからヨボヨボにならずに2時間の電車通勤ができる…「92歳の栄養学者」が朝食で食べている緑色の野菜
▼第4位 歯が全部残り、裸眼で広辞苑が読める…糖尿病発症から23年「75歳で薬なし」の現役医師が食べているもの
▼第5位 運転をやめさせるより断然いい…和田秀樹が「高齢者の交通事故を減らすにはこれ」というテレビが報じない対策
※本稿は、和田秀樹『どうせあの世にゃ持ってけないんだから 後悔せずに死にたいならお金を使い切れ!』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。
高齢になったら免許返納ではなく薬をやめさせる
老後というと、漠然とした不安を抱えている人が圧倒的に多いと思います。その最大の原因は、老後不安を煽るマスコミのネガティブキャンペーンです。
たとえば高齢者がたった1件交通事故を起こしたら、それを取り上げて、「やっぱり高齢者の運転は危ない」、「免許証を早く返上すべきだ」とコメンテーターたちが口をそろえて言い立てる。
はっきり言えば、高齢者が事故を起こす原因の多くは、薬の副作用だと私は思っています。普段、安全運転している人が、その日に限って信号を二つも飛ばして暴走したというケースがありますが、そのとき意識がもうろうとしていたとしか考えられない。
正常な意識のときに起こした事故ではないのに、テレビは製薬会社に忖度して絶対に薬のせいだと言わないわけです。
本当は、交通事故を減らしたいのなら、高齢になったら免許を返納させるのではなくて、薬をやめたほうがいいと、私は考えています。
高齢者にほとんど薬を使わないスウェーデンと日本とを比較した場合、男性に関しては、2024年の時点で平均寿命は抜かれてしまったのですから。