営業マンの言葉より、周辺の価格
②マンションを買うなら周辺家賃を見る
高額品を買う時も、非常に悩むものだ。自分が払える金額かだけでなく、この価格は割安か妥当かも気にかかる。周辺に比較できるような似た物件があればいいが、都合よく見つかるとも限らない。営業マンの「これから金利も上がるし、建築コストも上昇する一方。今この金額ならお買い得です」とのトークに、そうかもしれないと思いたくなってくる。
そういう時には、周辺の賃貸家賃が参考になるだろう。例えば同じような間取りの家賃がいくらになっているか。毎月のローン返済額と家賃の釣り合いが妥当か、それとも築年数がたった物件だと、返済額より現家賃がかなり安くなっているか。もし家賃の方が安ければ、数年後の市場の評価はそこまで落ちてしまう可能性がある(むろん再開発などによっても変わるが)。
不動産などの高額な買い物では、資産価値も同時に考えるだろう。当然だが物件そのものだけでなく、立地が大きく絡んでくる。築年数が古い建物でも、そこそこの家賃が付くような場所なら、営業マンのトークを信じていいかもしれない。
高級時計やハイブランド品も、購入前に買い取り店のチラシをじっくり読んでおくべきだろう。そこに掲載されている金額が、第三者がつける評価のボトムラインになるからだ。ロレックス・デイトナの取引価格の相場は最近いくらか。ヴィトンのバッグならどのシリーズが高く売れるのか。ジュエリーもまたしかりだ。お目当ての商品の販売価格が妥当かは、第三者である市場価格が大いに参考になるだろう。
高額品こそ自分の主観だけで高い・安いを決めるのは難しく、決めたとしても迷いが残るものだ。中古になった時の価格を知っておくことで、買うかやめるかのジャッジを助けてくれるだろう。
失敗を前提に買い物をするお金持ちはいない
③なぜフリマアプリでユニクロは人気なのか
メルカリなどのフリマアプリで最も取引量が多いのは衣料品で、中でもユニクロがトップにくると聞く。もともと手ごろな価格帯なのに、なぜあえてユニクロを買うのか。その理由はなかなか興味深い。
ネットで衣服を買う際に、もっとも気がかりなのはサイズだろう。試着ができないので、いざ届いてみたら体に合わなかったというのは避けたい。画面で見ていた時と実物が届いた際の色のイメージが違う事もよくある。