大学受験予備校の「ニチガク」が教室を突然閉鎖し、受験生の間で戸惑いが広がっていると報じられている。予備校を選ぶときにどんなことに気を付ければいいのか。東大生作家の西岡壱誠さんは「合格実績や講師の知名度で予備校や学習塾を選んではいけない。危ない予備校を見分けるために必ずチェックしてほしいことがある」という――。
大学受験予備校「ニチガク」の看板
写真提供=共同通信社
大学受験予備校「ニチガク」の看板

入試直前期に「予備校閉鎖」の衝撃

大学入試直前の時期に、東京都新宿区にある大学受験予備校「ニチガク」が、突然教室を閉鎖したことで動揺が広がっています。運営する会社の日本学力振興会(東京都新宿区)が資金繰りに行き詰り、破産する見通しとなったと報じられています。

在籍していた受講生は約130人で、中には今年これから受験する生徒もいて「かなりびっくりした、誰も知らなかった」「張り紙だけで済ませて誠意を感じられない、許せない」などという声が上がっていると、NHKやテレビ朝日が報じています(*1、*2)