ビジネス会食で好印象を与える人は何をしているか。ANAの元CAで研修講師の三上ナナエさんは「会食では特別なサプライズよりも、マイナスを感じさせないことが大事だ。これを念頭に置いて準備を進め、会食の当日には8つのポイントに気を配るといい」という――。

※本稿は、三上ナナエ『一生使える「敬語&ビジネスマナー」』(大和出版)の一部を再編集したものです。

モダンカフェでのランチミーティング
写真=iStock.com/vadimguzhva
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有意義な会食で「特別なサプライズ」より大切なこと

ビジネスでは、会食も仕事の一環です。会食のセッティングを頼まれたら、事前準備が何よりも大切になります。

参加者に笑顔で帰っていただくには、何に気をつければいいのでしょう。

それは、「最初から最後まで、相手がいかに快適に過ごせるか」という点です。

そのために大事な心得は「特別なサプライズよりも、マイナスを感じさせないこと」、これを念頭に置いて準備を進めます。

成功のコツをお伝えする前に、私が実際に聞いたことのある会食での失敗を紹介しましょう。

●豚肉のしゃぶしゃぶ屋さんを選んだら、豚肉を食べられない人がいた
●焼き鳥屋さんのコース料理を選んだが、外国人の方が数名いて、レバーをはじめ、珍しい部位は一切食べることができなかった
●足を怪我している人がいたのに、エレベーターがないビルの中にあるお店を選んでしまった……

こんなことがあるので、相手側の情報収集はもちろん、接待や会食の幹事をしたことがある人、慣れている人に相談することも大事です。