部屋の使い方を「専有」から「時間制共有」にシフト
そこで、限られたスペースを時間帯ごとに分け合う“時間シェア”型の間取りに再編成することで、家族の希望に沿った暮らしを実現できるようにしました。
「全員にとって心地よい空間」の再編成(図表2「After」参照)
・長女の部屋(6畳)は引き続き個室として確保(勉強&プライベート)
・【4畳個室】は“時間制シェア空間”に転換。朝~夕は、夫の在宅ワークスペース、夜~深夜は妻の一人になれるパーソナルスペースとし、就寝用ベッドを設置
・次女には、リビングの一角に間仕切り収納を設置し、“セミ個室”の学習&就寝スペースを確保。まるで“自分だけの秘密基地”のような空間に
・リビング奥のスペースも“時間制シェア空間”に。朝~夕は妻の在宅ワークや家事スペースとして活用。夜~深夜は夫の趣味や就寝スペースとして使用
「専有」から「時間制共有」へのシフトで、限られた空間を最大限に活用することができました。

収納を見直し暮らしを快適に
また、暮らしを快適に保つためには、「収納設計」と「可動性のある家具」が欠かせません。今回のご家庭では、以下のような収納の見直しも行いました。
4畳個室には、夫のワークスペースとして収納付きPCデスクを導入し、妻のスペースには、アロマや読書グッズを収める“癒し棚”を用意。リビングには、次女の教科書や道具箱などをまとめて収められる学用品収納に加え、書類や文具、医薬品や診察券、学校のお便りなどを収納する間仕切り収納を設置しました(図表3参照)。
