幸福度を高めるにはどうすればいいか。心理学者の内藤誼人さんは「タモリさんが毎日1時間続けている気分が高揚する習慣がある。これはお金もかからず、健康にもなれて、手軽な趣味として万人にオススメだ」という――。

※本稿は、内藤誼人『タモリさんに学ぶ「人生のたたみ方」』(廣済堂出版)の一部を再編集したものです。

歩いている人の後をついてくる野良猫
写真=iStock.com/rai
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怒らないことが、長生きの秘訣

些細なことで、いちいち腹を立てる人がおりますが、これはあまりよくありません。

ハンガリーにあるセゲド大学のベッティナ・ピコの調査によると、怒りっぽい人ほど、肥満になりやすく、しかも心理的健康度が低くなる傾向があることが示されたからです。怒りっぽい人は、身体的にも心理的にも不健康になりやすいのです。

小さなことで目くじらを立てず、笑って許せるような人になりたいものです。

たとえスーツにお茶をかけられてしまっても、「チッ」と舌打ちをするのではなく、「アハハ、気にしなくていいですよ」と笑って言ってあげられるような人になりましょう。そのほうが長生きできます。

タモリさんはというと、テレビのスタッフや関係者に怒ることがないそうです。

タモリはスタッフに対して怒ることがないそうです。わかるような気がしました。腹を立てたり、人に対して怒鳴ったりする自分が嫌なのでしょう。
(樋口毅宏 2013 『タモリ論』 新潮新書)

「腹を立てないことが長生きの秘訣」と言われることもありますが、タモリさんはそれを実践しているわけです。