生きづらさを解決するにはどうすればいいのか。心理カウンセラーの中島輝さんは「人生を楽しむには、心の余裕がいる。これには『知らんがな』という言葉が有効になる。目の前の問題にとらわれすぎてはいけない」という――。

※本稿は、中島輝『「知らんがな」の心のつくり方』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

霧の森のなかで一人の中年男性
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35年間、森のなかを彷徨っていた

わたしは、これまでの人生で「あいまいさ」を見失っていた時期がとても長く、35歳になってはじめて、ようやく本来の自分を取り戻すことができました。それまでは、まるでうっそうとした森のなかを彷徨っている感じで、ただ目の前に現れる木だけを見て生きていたと振り返ることができます。