今年3月、米国の玩具販売大手トイザらスが米国内の全店舗(735店)の閉鎖を発表した。その原因について「アマゾン・エフェクト」という言葉がささやかれている。米トイザらスはかつてアマゾンで唯一の玩具販売業者だったが、アマゾンが独自販売を始めると対抗できず、倒産に追い込まれたからだ。日本で最初に「アマゾン・エフェクト」と対峙したセブン&アイHLDGSの鈴木康弘元CIOがニューヨークの最新事例をレポートする――。

※本稿は、鈴木康弘『アマゾンエフェクト!』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

アマゾンの躍進は大きな「読み違い」だった

いまから12年前、日本で最初に“アマゾン・エフェクト”を経験したのは、おそらくわたしではないかと思うのです。